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新しい視点で家族療法/短期療法を展開する ITC

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2015425日 ITC研修会 笹竹英穂先生、金光姫先生(概要)   笹竹先生 『私の最近の短期療法』 
1 短期療法を活用した会話分析
 スムーズに行われなかった会話を事例に、短期療法の視点から、会話者の意識や状態の違い、そこから生じる会話の齟齬や問題点、また、どのようにすればスムーズであったかなどを検討した。 
2 カウンセリングのなかの短期療法
 短期療法(カウンセリング)ではない相談で問題が解決する場合と、解決(すでに生じている解決=例外)を意識化させる場合について、大胆な仮説を設定し、検討した。短期療法による解決の是非や相談のあり方などについて、活発な議論が行われた。 
3 私の短期療法の考え方 悪循環、例外などの専門用語を使って、理論や面接の進め方を説明しても伝わらない場合がある。その様な場合には、例え話を使うと、短期療法のエッセンスが伝わりやすい。研究会で実際に示している例え話が紹介された。

 ② 金先生 自閉症患者との関わりの経験の中で、身体感覚が大切だったことや、コミュニケーションの取り方の工夫などが報告された。成人ASDの患者さんに理学療法による治療を行ったところ身体感覚が初めてご本人が意識できるようになり、その後の支援に大きく役立った事例が紹介された。また、その中でもリソースの使い方など短期療法の考え方が役に立っていることが報告された



2014年10月研修(概要)
長谷川代表によるミニレクチャー
① 震災支援と家族療法
 震災支援を家族療法の考え方に基づいて行うことができたことは、大変、意義があった。
 震災後、日本を全体システムとして、問題を解こうとすることが問題を支えるという悪循環が発生していた。日本中が東北地方を支援しようとしたが、震災直後は、支援物資や心理支援がムダになることも多く問題となっていた。東北大学では、厳しい状況下で活動する支援者に対する支援を行った。試みられた解決とは異なるパターンの行動をするMRIの考え方である。
 その一方で、震災から1ヵ月立たずに宮城県南三陸町で始まった川柳大会を支援し、川柳を集めて『震災川柳』を自費出版した。20138月には被災者のインタビューなどを加え再出版した。インタビューには「川柳を詠んでいなかったら苦しかった」などの声も掲載されている。この『震災川柳』は笑い学会賞を受賞した。受賞理由は「悲惨な状況下でも笑いにより支援したこと」である。問題のないところ、軽いところに着目するド・シェイザーの考え方である。 
 支援は大学としての活動であり、震災の支援と調査が期待されていたが、厳しい状況であり、どのように支援と調査の両方を行うかに非常に気を遣った。その様な中で、家族療法で地域支援を行うことができたことの意味は非常に大きい。ド・シェイザーは生前「ブリーフセラピーを面接室の外に出したい」と語っていたが、震災支援で、それを実際に行うこととなった。この成果を世界の家族療法の研究者に発信したいと考えている。 
② カップルセラピー
 家族療法のカップルセラピーへの適用は、システムを構成するメンバーが少ないので難しいのではないかと考えていたこともあったが、考える以上に有効だった。セラピーの中では、個人療法も合わせて用いたが、個人療法の効果というより、個人療法によるセラピストとのインタラクションが、パラドキシカルな介入として働いたものと考えている。 

2013年12月研修(概要)
至学館大学笹竹教授によるミニレクチャー
『会話分析は楽しい』
 日常会話において、ふと不全感を感ずるときがある。そのような場合コミュニケーションにはずれが生じている。しかし、ふつうは往々にして、そのことを気にして修正する作業は行わずに流れて行ってしまう。
 発話者の意図をどのようにコーディングすれば、そのずれが生じないのかを、コンテンツ、コンテクスト、会話の階層などから、即興的に分析し修正案を考えることは、臨床場面におけるセラピスト、あるいはカウンセラーの能力育成に極めて役立つトレーニングとなる。
②長谷川代表によるレクチャー
『身体と言語について』
 11月23日、24日の両日NFBTの第5回学術会議が三谷大会委員長のもと、この名古屋の地で開催された。テーマの一つは「抵抗の処理」、もう一つが「身体と心」あるいは「身体と言葉」であった。トピックは臨床動作法の創始者の成瀬悟策先生と日本心理臨床学会理事長の鶴光代先生によるご講演とワークショップで、実は私は30年前に成瀬先生から動作法の手ほどきを受けている。体を動かしたときに「痛み」として現れる「抵抗」の処理が動作法である。他の心理療法は言葉を重視するが、言葉よりも体と動作を重視する。
 これは震災直後の約3か月の期間に実感した。カウンセリングは無力であり、よほどマッサージのほうが被災者を癒した。そこには「心身一如」と他者からのサポート、そしてそれに「ゆだねる」ことによる・・・・(後略)

 

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東日本大震災により被害を受けられた多くの皆様に心からお見舞い申し上げます。
本センターの研究費の一部を復興支援にお役立てしていただくように致しました。

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